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身代わりの夜
第20章 エピローグ/週末ふたりきり
 翌朝、向かい合って亜沙子の作ってくれた朝食をとった。

 最初にこの部屋を訪れた日の夢想を思い出した。
 幸せすぎて、頬でもつねりたい気分だった。

 それからは、がむしゃらに働いた。

 〈シャンジュモン〉のプロジェクトは大成功だった。
 売れ行きも好調で、すでに第二弾のラインナップの検討がはじまっていた。

 マナベ・フィットネスとの提携も軌道に乗っている。

 力を貸してくれたのは梨華だった。
 佐藤専務とマナベの社長が大学時代からの友人だということを知って、専務を通して働きかけてくれたのだ。
 おかげで権堂部長とのこじれも解消した。

 〈シャンジュモン〉を前面に押し出したエステメニューが好評だったのも幸いした。
 風向きを見るのが得意な男だから、二度と亜沙子に不埒な行動をとることはあるまい。

 村木は即刻、お払い箱になった。

 今日はその礼を兼ねて、梨華を誘って三人で祝杯をあげてきた。
 梨華は亜沙子と啓太を見比べて、うれしそうだった。

「わたしも絶対、啓太みたいな恋人をつくるからね」

 別れ際にそう言って明るく笑った。

 山野辺は先日、地方営業所に飛ばされた。
 どうやら他の女とホテルを出るところを、専務の娘に見つかったらしい。
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