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身代わりの夜
第20章 エピローグ/週末ふたりきり
 仕事は眼がまわるほど忙しいが、毎日が充実していた。

 相変わらず会社での亜沙子はきびしい。
 少しでも手を抜こうものなら、容赦なく叱責が飛んでくる。

 とはいえ、以前よりはその回数も減ってきた。
 少しづつだが、成長している実感があった。

 そして――

 週末ともなれば、こうして亜沙子のマンションに泊りがけでやってくる。
 休日を一緒に過ごすのも、習慣となりつつあった。

「んふぅ……さっきのお店で、ずっと加納さんの胸を見ていたわね」

 ペニスに舌を這わせながら、亜沙子が上目遣いに見上げてきた。
 唾液をたっぷりと乗せた舌で裏スジを舐められると、肉棒がビクビクと震えた。

 ソファに座る啓太の前に、亜沙子は床に膝をついてしゃがんでいた。
 すでにふたりとも、一糸まとわぬ素っ裸だ。

「そ、そうかな?」

「見てたわよ。涎が垂れそうだった」

 吊り気味の瞳で軽くにらみ、懲らしめるように、長く伸ばした舌先で亀頭を刺激する。
 啓太の感じやすい部分を熟知した動きだった。

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