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身代わりの夜
第20章 エピローグ/週末ふたりきり
「くうっ……亜沙子さん、たまらないよ」

 恵方巻を頬張るように、亜沙子は目いっぱい口を拡げた。
 亀頭が温かな粘膜に包まれる。
 端整な美貌が縦に伸びて、いやらしい馬面になった。

 そのまま顔を上下に振る。

 ジュブジュブと音が立ち、口端に白く泡立った唾液があふれ、糸を引いて顎に伝った。
 口中でねろねとろ舌が絡みつく愉悦に、脳みそが耳から流れ出そうだ。

 そうやって、しばらく啓太の巨根を愛でると、はああ、と深い息を吐いて、亜沙子は顔を離した。
 男性器に向ける双眸は、欲情にねっとりと濡れていた。

「ああん、欲しい……啓太のオチン×ン、下さい……」

 頬を羞恥に赤らめ、上目遣いにねだってくる。

「向こうを向いて」

 亜沙子は立ち上がると、身体を反転させ、両手を後ろに交叉させた。
 啓太は床に脱ぎ捨てたストッキングを取り、細い手首にまわしていく。

 後ろ手にきつく拘束された裸身が、ふたたびこちらを向いた。

 長い脚を大きく開き、啓太と向き合う格好で膝に跨ってくる。
 はしたないポーズに、端正な美貌が被虐の色香に染まっていた。

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