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身代わりの夜
第6章 童貞ラブホテル
 啓太は呆気にとられて、輝くような裸身をまじまじと見てしまう。

 梨華は片手をドアに掛け、もう一方の手を腰に当てていた。
 要するに、抜群のプロポーションを誇る極上の女体が、いっさいの遮蔽物なしに見放題なのだ。

 ナマの裸体が放つ魅惑のオーラに言葉を失う。

 女の身体は、どこもかしこも繊細で美しい曲線で構成されていた。
 タオルを通して想像したのより数倍も、魅力的かつ官能的だ。

 なかでも、双乳の先端に尖るふたつの乳首と、下腹部の中央の翳りが、啓太の脳天を直撃する。

 かたや鮮明な薄紅色で、美麗な釣鐘型の乳肉の頂点を彩り、
 かたや雪原の黒い叢のように、なだらかに隆起した女の丘にあわあわと萌える。

 男心を痛烈に揺さぶる、たまらない眺めだった。
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