この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの夜
第6章 童貞ラブホテル
「あ、あの……ぼくのが、なにか」
珍奇な生物のように扱われて、啓太は不安になる。
自分の性器はどこかヘンなのだろうか。
「なにかじゃないわよ。反則よ、これ」
「反則って言われても……ぬあっ」
むぎゅっと容赦なく握られた。
強烈な指の緊縮に、痛みよりも締めつけの快感がもたらされる。
膝が震えた。
「大きいってこと。
さっき見た時は、普通サイズだったのに……すごい膨張率。
もしかして、もっと大きくなるの?」
手首を返して、啓太の陽根をしごきまわす。
「あうっ。梨華さん、ダメですって……
そ、そんなに大きいですか、ぼくの」
「もう、しらばっくれて。
こんなデカイの見たことないわよ。わあ、指が回らない」
そういえば亜沙子にもそんなことを言われたような気がする。
あの時は相手が酔っぱらっていたので、まともに受け取らなかったが、梨華にまでそう言われたということは、自分のイチモツは人並み以上のものらしい。
梨華の反応からすると、山野辺より優っているみたいで、ちょっと誇らしい気分になる。