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女社長 飯谷菜緒子
第4章 初体験
景嗣とその恋人は何回かキスをして体を重ねた。
しかし、病身の彼女に負担はかけられないから激しいことはできない。
裸で抱き合って互いを愛撫して相手の温もりを感じる。子供っぽくABCでいうならABでCには満たないプラトニックなものだった。
でもふたりにはそれでも充分に幸せだった。
キスをしながら景嗣は本気で思っていた。このまま同じ病気になれば永遠に彼女と一緒にいられるのに。しかし病気は伝染性のものではなく、永遠の世界には彼女がひとりで逝ってしまった。
景嗣といる時は楽しそうに笑ったりしていた志乃だが、菜緒子とふたりの帰り道で菜緒子に抱きついて大泣きをした。
景嗣に婚約者がいること、景嗣の悲恋、そしてその人に対する景嗣の愛は永遠なこと、Cまではいっていないものの景嗣とその恋人は肉体関係まで築いていたこと、景嗣に恋する志乃にとってはあまりにショッキングなことを一度にたくさん知ってしまった。
景嗣の恋愛関係のことに志乃が入り込める隙間などまったくない。
胸に顔を埋めて泣きじゃくるものだから、おっぱいが何だかキモチいいのと制服が涙や鼻水に濡れるのが気になったが、菜緒子は泣きじゃくる志乃を優しく抱きとめてあげた。
「すまない、あたしが余計な話を振ったばかりに志乃にはツラい話をする引金になってしまった」
本当に余計なことをしたものだと後悔をしているのに志乃は涙を流しつつも笑顔で首を振った。
「嬉しかったよ。わたしが告るタイミングを作ろうとして色々訊いてくれたんでしょ。それに、おかげで先生のこと色々と知るこてができてよかった」
笑顔を浮かべてはいるが、大粒の涙が流れるから強がっているのが分かる。そんな志乃がいじらしくもあり、憐れでもあり、申し訳ない気持ちあり、菜緒子は志乃を抱きしめた。
「菜緒子にギュッとしてもらうと幸せでいられるな」と志乃は胸に顔を埋める。やっぱり、おっぱいが少しキモチいいと菜緒子は思っていた。
「わたしね、先生よりも好きな人がいるんだ」
「そうなのか、それは初耳だな」
景嗣よりも好きな人がいるなら失恋から受けるダメージもそんなに大きくなくて済むかと安心するキモチもあり、聞いてない、人がこんなに心配してるのにそんな大切なことを内緒にしていたなんてと少し志乃を恨めしく思う気持ちもあり複雑な思いをしていると不意に菜緒子は唇を奪われた。
しかし、病身の彼女に負担はかけられないから激しいことはできない。
裸で抱き合って互いを愛撫して相手の温もりを感じる。子供っぽくABCでいうならABでCには満たないプラトニックなものだった。
でもふたりにはそれでも充分に幸せだった。
キスをしながら景嗣は本気で思っていた。このまま同じ病気になれば永遠に彼女と一緒にいられるのに。しかし病気は伝染性のものではなく、永遠の世界には彼女がひとりで逝ってしまった。
景嗣といる時は楽しそうに笑ったりしていた志乃だが、菜緒子とふたりの帰り道で菜緒子に抱きついて大泣きをした。
景嗣に婚約者がいること、景嗣の悲恋、そしてその人に対する景嗣の愛は永遠なこと、Cまではいっていないものの景嗣とその恋人は肉体関係まで築いていたこと、景嗣に恋する志乃にとってはあまりにショッキングなことを一度にたくさん知ってしまった。
景嗣の恋愛関係のことに志乃が入り込める隙間などまったくない。
胸に顔を埋めて泣きじゃくるものだから、おっぱいが何だかキモチいいのと制服が涙や鼻水に濡れるのが気になったが、菜緒子は泣きじゃくる志乃を優しく抱きとめてあげた。
「すまない、あたしが余計な話を振ったばかりに志乃にはツラい話をする引金になってしまった」
本当に余計なことをしたものだと後悔をしているのに志乃は涙を流しつつも笑顔で首を振った。
「嬉しかったよ。わたしが告るタイミングを作ろうとして色々訊いてくれたんでしょ。それに、おかげで先生のこと色々と知るこてができてよかった」
笑顔を浮かべてはいるが、大粒の涙が流れるから強がっているのが分かる。そんな志乃がいじらしくもあり、憐れでもあり、申し訳ない気持ちあり、菜緒子は志乃を抱きしめた。
「菜緒子にギュッとしてもらうと幸せでいられるな」と志乃は胸に顔を埋める。やっぱり、おっぱいが少しキモチいいと菜緒子は思っていた。
「わたしね、先生よりも好きな人がいるんだ」
「そうなのか、それは初耳だな」
景嗣よりも好きな人がいるなら失恋から受けるダメージもそんなに大きくなくて済むかと安心するキモチもあり、聞いてない、人がこんなに心配してるのにそんな大切なことを内緒にしていたなんてと少し志乃を恨めしく思う気持ちもあり複雑な思いをしていると不意に菜緒子は唇を奪われた。