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女社長 飯谷菜緒子
第5章 奇妙な結婚生活
病はもう取り返しがつかないところまで悪化していたのだ。
そして、まるで主君の後を追う家臣のように菜緒子の父親も亡くなった。
死が近づくにつれて父親は菜緒子に幸せかと何度も訊いて、幸せになるようにとも何度も言った。
まるで居間側との政略結婚を受け入れたのは自分のせいだと自分を責めているかのようだった。
菜緒子は笑顔で自分は幸せだと言った。
結婚という人生の一大事までも利用してでも翔也を愛し続けているのは幸せだし、今は志乃という恋人もいる。
しかし幸せの理由は父親にも誰にも知られるわけにはいかなかった。
社長である父親を失った菜緒子は真次と結婚すると同時に飯谷工業の社長となった。
結婚して居間側菜緒子となったが、旧姓使用や夫婦別姓も認められる現代だから飯谷工業の社長でいる時は飯谷を名乗ることにした。
女社長飯谷菜緒子の誕生である。
学校はちゃんと行くが、菜緒子の社長としての采配は素晴らしかった。義母寿子に誓ったとおり居間側重工のためにも貢献しているから寿子もこの結婚には大満足であった。
しかし、菜緒子がまだ高校生だということを理由に真次は結婚の誓いの儀式さえもせずに一度も菜緒子に手を出して来なかった。高校を卒業するまではという理由で結婚しても別居状態が続いている。
好きではない男とはいえ結婚してもそんな状態が続いていると自分は女としての魅力がないのかと菜緒子は少し悲しくもなった。
しかし真次は菜緒子を嫌っているのかというとそんなことはない。社長である菜緒子を嬉しそうに崇拝するように見ている。が、それは部下が理想の上司を、家臣が理想の主君を憧れも込めて見ている・・そんな様子であった。
「じゃあ菜緒子は好きでもないその男に抱かれたいの?」
志乃に自分の寂しい心中を話したら裸で抱き合いながら少し嫉妬したように志乃が言った。
「そういうわけじゃないんだが・・」と菜緒子は言葉を濁す。
例え愛のない結婚だとしても菜緒子の体は女になりたがっているのかなと志乃は思った。
「わたしは嬉しいよ。結婚しても菜緒子とこんなに愛し合える」と志乃はちょっと激しく菜緒子を抱く。
菜緒子はされるがままに志乃を受け入れる。とてもキモチがいいこの快楽からは逃れられないと菜緒子は思っていた。
「またキレイになった。志乃はどんどん女になっていくんだな」
そして、まるで主君の後を追う家臣のように菜緒子の父親も亡くなった。
死が近づくにつれて父親は菜緒子に幸せかと何度も訊いて、幸せになるようにとも何度も言った。
まるで居間側との政略結婚を受け入れたのは自分のせいだと自分を責めているかのようだった。
菜緒子は笑顔で自分は幸せだと言った。
結婚という人生の一大事までも利用してでも翔也を愛し続けているのは幸せだし、今は志乃という恋人もいる。
しかし幸せの理由は父親にも誰にも知られるわけにはいかなかった。
社長である父親を失った菜緒子は真次と結婚すると同時に飯谷工業の社長となった。
結婚して居間側菜緒子となったが、旧姓使用や夫婦別姓も認められる現代だから飯谷工業の社長でいる時は飯谷を名乗ることにした。
女社長飯谷菜緒子の誕生である。
学校はちゃんと行くが、菜緒子の社長としての采配は素晴らしかった。義母寿子に誓ったとおり居間側重工のためにも貢献しているから寿子もこの結婚には大満足であった。
しかし、菜緒子がまだ高校生だということを理由に真次は結婚の誓いの儀式さえもせずに一度も菜緒子に手を出して来なかった。高校を卒業するまではという理由で結婚しても別居状態が続いている。
好きではない男とはいえ結婚してもそんな状態が続いていると自分は女としての魅力がないのかと菜緒子は少し悲しくもなった。
しかし真次は菜緒子を嫌っているのかというとそんなことはない。社長である菜緒子を嬉しそうに崇拝するように見ている。が、それは部下が理想の上司を、家臣が理想の主君を憧れも込めて見ている・・そんな様子であった。
「じゃあ菜緒子は好きでもないその男に抱かれたいの?」
志乃に自分の寂しい心中を話したら裸で抱き合いながら少し嫉妬したように志乃が言った。
「そういうわけじゃないんだが・・」と菜緒子は言葉を濁す。
例え愛のない結婚だとしても菜緒子の体は女になりたがっているのかなと志乃は思った。
「わたしは嬉しいよ。結婚しても菜緒子とこんなに愛し合える」と志乃はちょっと激しく菜緒子を抱く。
菜緒子はされるがままに志乃を受け入れる。とてもキモチがいいこの快楽からは逃れられないと菜緒子は思っていた。
「またキレイになった。志乃はどんどん女になっていくんだな」