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女社長 飯谷菜緒子
第7章 唯一の夫婦性活
真次は菜緒子を飯谷工業の社長として尊敬し、憧れていた。だからふたりの仲は良好であったが、真次が菜緒子に女を求めることはなかった。
菜緒子の男っぽいところを愛していたが、一度裸にしてしまえば嫌悪している女が出てきてしまうから手を出せずにいたのだ。
一方の菜緒子も威風堂々、毅然とした社長の姿とは裏腹に志乃との情事に溺れていた。そんな自分のことを棚に上げてと苦しんだりもするが、真次が自分に手を出してこないのは男色のせいだと思って嫌悪したりもしていた。
だが、共に仕事をする頼もしい真次の姿を見るに連れて真次に惹かれ始めている自分もいた。
パートナーとしては良好な関係なのだからこのままこの関係が継続すればいいのにと菜緒子も真次も思うようになっていた。
何もセックスをして子供を作るだけが夫婦の形ではない。無理にセックスを持ち込んで良好な夫婦関係を壊すこともない。
菜緒子が18歳、高校3年生になってしばらくすると真次の母寿子が跡取りはまだかとうるさく言うようになったのだ。
今仕込めばお腹が大きくなるのは卒業してからだから特に不都合はないというのが寿子の言い分だ。
そう強く迫られると無下に跡取り作りを拒むわけにもいかなくなった。
とりあえず菜緒子と真次は一緒に住むことにした。
ふたりが一緒に住むことにすると寿子は喜んでふたりがその気になるようにとメルヘンチックな寝具等を買い与えてくれた。
「事の致し方は心得ていますか?」
真次は寿子に呼び出されてこう訊かれた。
こんな歳になるまで女と付き合ったそぶりもない真次をまだ童貞だと思って心配しているのだ。
「大丈夫だよ、ママ」と寿子を安心させようと真次は笑顔を作る。
「そうですか?菜緒子さんはあの気性です。しくじったり下手に致せば二度とお前を受け入れてくれなくなることも考えられます」
寿子は本当に心配そうに言った。
何なら会社の綺麗所の中から気に入った女に相手をさせるからセックスの指南をすると言うのだ。
真次は丁重にお断りを入れた。あのおぞましい記憶が頭に甦る。女とセックスをする機会が増えるなんて冗談ではないというのが本音だ。
「実は、何回かその・・経験したんだ」
思い出したくもない悪夢が頭から離れないが、年上の女を口説いて事を成したことにして寿子に伝える。
寿子は嬉しそうに笑う。
菜緒子の男っぽいところを愛していたが、一度裸にしてしまえば嫌悪している女が出てきてしまうから手を出せずにいたのだ。
一方の菜緒子も威風堂々、毅然とした社長の姿とは裏腹に志乃との情事に溺れていた。そんな自分のことを棚に上げてと苦しんだりもするが、真次が自分に手を出してこないのは男色のせいだと思って嫌悪したりもしていた。
だが、共に仕事をする頼もしい真次の姿を見るに連れて真次に惹かれ始めている自分もいた。
パートナーとしては良好な関係なのだからこのままこの関係が継続すればいいのにと菜緒子も真次も思うようになっていた。
何もセックスをして子供を作るだけが夫婦の形ではない。無理にセックスを持ち込んで良好な夫婦関係を壊すこともない。
菜緒子が18歳、高校3年生になってしばらくすると真次の母寿子が跡取りはまだかとうるさく言うようになったのだ。
今仕込めばお腹が大きくなるのは卒業してからだから特に不都合はないというのが寿子の言い分だ。
そう強く迫られると無下に跡取り作りを拒むわけにもいかなくなった。
とりあえず菜緒子と真次は一緒に住むことにした。
ふたりが一緒に住むことにすると寿子は喜んでふたりがその気になるようにとメルヘンチックな寝具等を買い与えてくれた。
「事の致し方は心得ていますか?」
真次は寿子に呼び出されてこう訊かれた。
こんな歳になるまで女と付き合ったそぶりもない真次をまだ童貞だと思って心配しているのだ。
「大丈夫だよ、ママ」と寿子を安心させようと真次は笑顔を作る。
「そうですか?菜緒子さんはあの気性です。しくじったり下手に致せば二度とお前を受け入れてくれなくなることも考えられます」
寿子は本当に心配そうに言った。
何なら会社の綺麗所の中から気に入った女に相手をさせるからセックスの指南をすると言うのだ。
真次は丁重にお断りを入れた。あのおぞましい記憶が頭に甦る。女とセックスをする機会が増えるなんて冗談ではないというのが本音だ。
「実は、何回かその・・経験したんだ」
思い出したくもない悪夢が頭から離れないが、年上の女を口説いて事を成したことにして寿子に伝える。
寿子は嬉しそうに笑う。