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女社長 飯谷菜緒子
第7章 唯一の夫婦性活
一樹はちょっと照れたように笑った。

「ボクの連れも同じなんだ・・」

一樹の夫も男色なのだという。女は基本的に拒絶。それでもふたりも子供を作れたのは一樹が男みたいだから。

「女としては複雑なんだけどね」と一樹はまた笑う。

真次が夫と同じ目というか同じオーラだったのですぐに分かったのだという。

「変わってないね」と一樹はまた笑った。

真次が小学1年の頃だから全く覚えていないが、そこそこイケメンだし、大会社の御曹子だしってことで真次はけっこうモテていた。

誰が真次と結婚するか大会ってのが開催されて、一樹もエントリーしていた。そして男子もひとりエントリーしていた。
真次は誰と結婚したいのかという展開になったら、真次は最後まで男みたいな一樹かその男子か迷っていたが、結局その男子を選んだという。

「そんなことありましたっけ?」
真次はその件に関しては全く記憶になかった。

「よく言うよ、散々みんなを傷つけておいて」と一樹は愉快そうに笑う。

自分が男みたいだから最後まで残ったことにも傷ついたが、挙げ句の果てに男子に負けたからショックが大きかったのだと言う。

「ご、ごめんなさい」と真次はペコペコと頭を下げるので一樹はまた笑った。

「謝るんなら女子たちみんなに謝らないとね。結局男子に負けたんだから、みんな相当凹んでたぞ」と言って一樹は笑った。

「子供がデキない理由は分かったけど、一応ちゃんと検査しないとな。本当に種がなかったり種が少なかったりしたら問題だからな」

一樹が言うことは的確だ。
頑張って菜緒子とセックスしたとしても、その回数はそんなに多くはないだろう。子供を作るためならば一発必中的な覚悟で望まなくてはならない。なのに種なしでは洒落にならない。

「ボクがセックスを教えてやってもいいが、女体を見てまたアレルギーになったら事だ。だからお口で出してやるよ。お口ならいいだろ?」

そう言って一樹は真次のズボンを脱がそうと手をかける。

「ち、ちょっと・・」
真次はズボンを脱がされまいとイヤイヤをして抵抗する。

「これは診察だぞ。お口だけだから、脱いだりしないからイケメンの男子にしてもらってると思えばいいよ」

一樹が微笑むと前歯がキラっと光った。
服を脱がなければ本当にイケメン男子みたいだ。




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