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女社長 飯谷菜緒子
第2章 消えた初恋
珍棒はこんなに素直な反応を見せているのに翔也は真っ赤な顔をして泣きそうになりながら必死にいいわけを探していた。

こんないやらしい男の姿を菜緒子には見られたくなかった。こんなに股間を膨らませて嫌われても軽蔑されても仕方ないと思っている翔也だから泣きそうになったり必死にいいわけを探すのは当然の摂理でもあった。

「いいよ、翔也になら中身も全部見せてあげてもいいよ」

あっけらかんとしてとんでもないことを言う菜緒子に翔也は口をポカンと開けてマヌケな顔になる。そんな翔也を見て菜緒子はケラケラと笑った。が、次の瞬間真剣な顔をして顔を赤らめた。

「あたしは一緒になる男性(ひと)にしか裸は見せない。一緒になってくれるのなら全部見せてあげる」

「菜緒子・・オレも菜緒子が好きだ、愛してる。だからきちんと結婚の約束をする時はお互いに裸になろう」

と翔也も真っ赤な顔をして言った。

「だから、女子として自覚と節度がある行動をしてほしい。セーラー服でやんちゃをする菜緒子を男がどんな目で見るかは今ので分かっただろう」

「そうだな、これからは気をつけるよ。翔也以外の男にエッチな目で見られるワケにもいかないしな」

菜緒子はとびきりの笑顔を翔也に贈った。その笑顔は翔也にとってスゴく眩しかった。

そんなふたりの様子を物陰から覗いて透真は涙を流していた。用事を済ませて急いで駆けつけてくる途中に麦わら帽子を追いかける菜緒子たちを見つけて気になってそっと後を追ったのだ。

なぜそっと後を追ったのか、セーラー服のままアクロバティックに動く菜緒子のセクシーな姿が見たかったのか、あわよくば突然颯爽と現れて麦わら帽子をキャッチしてヒーローみたいな姿を見せたかったのか、自分がいない間に菜緒子と翔也の関係が深まるのを心配してのことだったのかは自分にもよく分からない。

だが、いずれにしてもこそこそと後を尾けるようなことをするのは卑怯だしカッコ悪いと自分でも思う。

こんな卑怯なところが菜緒子に選ばれなかった理由なのかと自分を卑下したくなる。飯谷工業の経理と営業を担ってきた父はいらいろと卑怯なこともしてきた。自分もそんな血が流れているのか?

だが、そんなことはどうでもいい。あれこれ考えたり悔やんだりしても全く意味のないことだ。
菜緒子が選んだのは自分ではなく翔也の方だった。

透真は独り泣きじゃくった。
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