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女社長 飯谷菜緒子
第9章 無敵の弁護士
そう言って龍二は悪戯っぽく笑った。
コンドーは就活セクハラの被害に遭った女子大生にも多額の慰謝料を支払って何とか示談で終わらせた。
しかし、実はこの女子大生は龍二が送り込んだ刺客であったのだ。
「まあ、呆れたものね。就活セクハラを仕組むだなんて」
龍二から真相を聞いた菜緒子は本当に呆れたといった感じで笑った。
「ああいう腹黒くて卑怯な輩と戦うには目には目を、歯には歯をといかなくちゃ勝てないのさ。オレにもそういうことに協力してくれるセフレちゃんのひとりやふたりはいるんでね」と龍二は笑った。
「本当に呆れたものね。あたしに惚れたとか言いながらセフレちゃんの話をするなんて」と菜緒子は少し怒ったように言った。
「あれっ、もしかして妬いてるのかな?」と龍二は悪戯っぽく言う。
「ったく、そんなバカなことがあるワケない」と菜緒子は顔を赤らめる。
妬いているというのは的確な言葉だった。龍二となら関係を持ってもいいと思っている自分に気づいたからだ。龍二は頭もいいし行動力もあって男として素敵な人物だ。こういう男の遺伝子を遺したいというのは女としての本能だから龍二に抱かれたがっているのかとも思った。
「心配するなよ、セフレちゃんはいるけど本気で惚れてるのはあんただけだ」と龍二は菜緒子を見つめる。
「それから、コンドーの人事部長たちには何もされていないとセフレちゃんには確認済だ」と龍二は悪戯っぽく笑った。
一緒にカラオケに行った時には下心満々だったのだが巧みに酒を勧めた挙げ句にはすっかり酩酊してしまって何もできなかったらしい。それどころか全く何も覚えていないほどにベロンベロンだったということだ。
やる気満々でカラオケに連れ込んだため、全く記憶がない以上いやらしいことをされたと訴えられた以上否定する術はなかったということである。
「まったく愚かなヤツらだ」と言って龍二は笑った。
就活女子と個人的に飲みに行くようなことをするのはよからぬ下心があるのは明白である。
そんな輩はそのうち必ず就活セクハラのようなことをするに決まってるので、被害者が出ないうちに早く退治できてよかったと龍二は自慢気に話す。
確かに龍二の言うとおりである。
本当に被害者が出ないうちに退治できたのは何よりだと思う。
データを盗んでおいて、逆にデータを盗まれたと騒ぎを起こすような会社だ。
コンドーは就活セクハラの被害に遭った女子大生にも多額の慰謝料を支払って何とか示談で終わらせた。
しかし、実はこの女子大生は龍二が送り込んだ刺客であったのだ。
「まあ、呆れたものね。就活セクハラを仕組むだなんて」
龍二から真相を聞いた菜緒子は本当に呆れたといった感じで笑った。
「ああいう腹黒くて卑怯な輩と戦うには目には目を、歯には歯をといかなくちゃ勝てないのさ。オレにもそういうことに協力してくれるセフレちゃんのひとりやふたりはいるんでね」と龍二は笑った。
「本当に呆れたものね。あたしに惚れたとか言いながらセフレちゃんの話をするなんて」と菜緒子は少し怒ったように言った。
「あれっ、もしかして妬いてるのかな?」と龍二は悪戯っぽく言う。
「ったく、そんなバカなことがあるワケない」と菜緒子は顔を赤らめる。
妬いているというのは的確な言葉だった。龍二となら関係を持ってもいいと思っている自分に気づいたからだ。龍二は頭もいいし行動力もあって男として素敵な人物だ。こういう男の遺伝子を遺したいというのは女としての本能だから龍二に抱かれたがっているのかとも思った。
「心配するなよ、セフレちゃんはいるけど本気で惚れてるのはあんただけだ」と龍二は菜緒子を見つめる。
「それから、コンドーの人事部長たちには何もされていないとセフレちゃんには確認済だ」と龍二は悪戯っぽく笑った。
一緒にカラオケに行った時には下心満々だったのだが巧みに酒を勧めた挙げ句にはすっかり酩酊してしまって何もできなかったらしい。それどころか全く何も覚えていないほどにベロンベロンだったということだ。
やる気満々でカラオケに連れ込んだため、全く記憶がない以上いやらしいことをされたと訴えられた以上否定する術はなかったということである。
「まったく愚かなヤツらだ」と言って龍二は笑った。
就活女子と個人的に飲みに行くようなことをするのはよからぬ下心があるのは明白である。
そんな輩はそのうち必ず就活セクハラのようなことをするに決まってるので、被害者が出ないうちに早く退治できてよかったと龍二は自慢気に話す。
確かに龍二の言うとおりである。
本当に被害者が出ないうちに退治できたのは何よりだと思う。
データを盗んでおいて、逆にデータを盗まれたと騒ぎを起こすような会社だ。