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女社長 飯谷菜緒子
第9章 無敵の弁護士
そのような悪徳な会社を懲らしめたということは社会的にも良いことであるし、卑劣な悪巧みを仕掛けられたことに対しては充分過ぎる仕返しができたと菜緒子は思っていた。
「それで・・なんだ、その・・」
さっきまでの自信に満ちた様子から一変して急に初な少年のようにモジモジと顔を赤らめて龍二は報酬代わりに菜緒子をモノにしたいと切り出した。
「うむ。これだけのことをしてもらったのだから相応の礼はしないといけないだろうな・・」
すぐにでも龍二に抱かれたいと思っているのは女としての本能だろう。そんな気持ちを抑えてわざともったいぶるように菜緒子は迷ってみせた。
「・・やっぱり、怒ってる?オレにセフレちゃんたちがいたこと・・」
調子に乗ってうっかりセフレちゃんたちのことを話してしまったのは大失敗だったと龍二は後悔していた。他の女のコたちとよろしくヤッてるような男に抱かれたいと思う女なんているワケがないし、セフレちゃんたちとは体とカネだけの関係だなどと言ったら女を何だと思ってると益々怒らせてしまうに違いない。
本当に愚かなことをしたと龍二はがっくりと項垂れた。
そんな龍二の様子を見て菜緒子は愉快そうにクスクスと笑い出した。
悪徳な会社を懲らしめるようなスゴい仕事をやってのけた敏腕弁護士がこんなにおどおどとしている様子が何だか可愛くもあったし、これは報酬なんだと強引にモノにしてしまうことだってできるのにそうしないということは本気で自分に惚れているんだと思うと何だか嬉しくもあった。
「そんなにあたしのことが好きなのか?」
「大好きだ」
まるで初な少年と少女のようなやりとりだ。
「しょうがない男ね。だったら女遊びはほどほどにしなさい」と菜緒子は悪戯っぽく言った。
「分かった。あんたがオレの女になってくれるんなら女遊びは二度としない」と龍二は拝むように言った。
「あたしも人のことをとやかく言えるような女じゃないんだから、そんなに深刻になる必要はないよ」
「政略結婚で結婚したこととミツバの狸親父とのことかい?そんなことはオレは何とも思っていない」
なるほと、少しは自分のことを調べているようだと菜緒子は思った。
「実は探してもらいたい男の人がいる」と菜緒子は切り出した。
「ほう、どんな男だ?」と龍二はポーカーフェイスで応えた。
「後ほどゆっくりとお話しましょう」
「それで・・なんだ、その・・」
さっきまでの自信に満ちた様子から一変して急に初な少年のようにモジモジと顔を赤らめて龍二は報酬代わりに菜緒子をモノにしたいと切り出した。
「うむ。これだけのことをしてもらったのだから相応の礼はしないといけないだろうな・・」
すぐにでも龍二に抱かれたいと思っているのは女としての本能だろう。そんな気持ちを抑えてわざともったいぶるように菜緒子は迷ってみせた。
「・・やっぱり、怒ってる?オレにセフレちゃんたちがいたこと・・」
調子に乗ってうっかりセフレちゃんたちのことを話してしまったのは大失敗だったと龍二は後悔していた。他の女のコたちとよろしくヤッてるような男に抱かれたいと思う女なんているワケがないし、セフレちゃんたちとは体とカネだけの関係だなどと言ったら女を何だと思ってると益々怒らせてしまうに違いない。
本当に愚かなことをしたと龍二はがっくりと項垂れた。
そんな龍二の様子を見て菜緒子は愉快そうにクスクスと笑い出した。
悪徳な会社を懲らしめるようなスゴい仕事をやってのけた敏腕弁護士がこんなにおどおどとしている様子が何だか可愛くもあったし、これは報酬なんだと強引にモノにしてしまうことだってできるのにそうしないということは本気で自分に惚れているんだと思うと何だか嬉しくもあった。
「そんなにあたしのことが好きなのか?」
「大好きだ」
まるで初な少年と少女のようなやりとりだ。
「しょうがない男ね。だったら女遊びはほどほどにしなさい」と菜緒子は悪戯っぽく言った。
「分かった。あんたがオレの女になってくれるんなら女遊びは二度としない」と龍二は拝むように言った。
「あたしも人のことをとやかく言えるような女じゃないんだから、そんなに深刻になる必要はないよ」
「政略結婚で結婚したこととミツバの狸親父とのことかい?そんなことはオレは何とも思っていない」
なるほと、少しは自分のことを調べているようだと菜緒子は思った。
「実は探してもらいたい男の人がいる」と菜緒子は切り出した。
「ほう、どんな男だ?」と龍二はポーカーフェイスで応えた。
「後ほどゆっくりとお話しましょう」