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第9章 無敵の弁護士

「先払いでこんな報酬をいただいてしまったんだから仕方がない」

そう言って龍二は菜緒子を抱きしめてキスをした。

「けど、オレが翔也って男をも忘れてしまう程の最愛の男になるかも知れないぜ。そうなって必要がなくなったらキャンセルはいつでも受け付ける」

龍二は一戦終えて敏感になっている菜緒子のあちこちをまさぐり始めた。

「ダメよ。今したばかりじゃないか。あんなにいっぱい出して」

と菜緒子は拒もうとしたが、龍二の愛撫が何ともキモチよく、つい身を任せてしまう。

「オレが、他の男は全部忘れさせてやるぜ」

あんなにいっぱい出したばかりとは思えない程にギンギンになって龍二は菜緒子を求める。

過剰なぐらい自信家で、その自信に値する力も持っている。そんな龍二は好きだ。
しかも、その龍二がこんなに必死に自分のことを愛してくれるのだから女として幸せだと思う。

「ああっ、あん」

龍二を受け入れてよがりながらも、それでも翔也を求めている自分に気づいて、「すまぬな」と心の中で詫びながら菜緒子は龍二に抱かれた。