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第8章 あばかれる秘密

「やだっ、触らないでっ」

　すんなりと長い美脚をひねって、必死に指を払おうとする。

　しかし、つま先立った姿勢ではほとんど効果はなかった。
　両足首が拘束具で繋がれているため、蹴飛ばすこともできない。

「やっぱり、この女、クリトリスをぷっくらと膨らませているみたいです」

「どれどれ」

　片桐の指が女の源泉に伸びた。

　必死に両腿を合わせて、侵入を防ごうとした。

　男の指が美貴の縦割れに沿って、くにくにと動く。

　ヒップが淫らにくねってしまう。拒否反応だけではなかった。

（どうして、感じちゃうのようっ）

　自分の身体がうらめしかった。

　二の腕に顔を埋め、ぎゅっと眼を閉じた。

「ふむむ。シャワーによる濡れとは違った、ちょっと粘つくような湿りがあるようだ。ううむ。はっきりとは分からんな」

「それじゃあ、確かめる方法はひとつしかないですね」

「ひとつしかないねえ」

「脱がせて、直に確認ですね。ブヒッヒヒヒッ」

　知性も教養も感じられない、下品きわまりない笑い声だった。