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牝獣の哭く夜
第8章 あばかれる秘密
 手首の拘束具を軋らせて悶える成熟した裸身に、沼田と片桐は満足げだ。

「片桐専務。そろそろ、俺、我慢の限界なんですけど」

「おお、わたしもだよ、沼田君。愚息はもう、ビンビンにいきり立っておる」

「沢村課長も、はぁはぁ息を荒くして、お待ちかねみたいだし」

「この指にも、ほぉれ、こんなによだれ汁をつけて悦んでくれている」

 肉溝から抜いて沼田に示した指先を、片桐はそのまま美貴の太腿にこすりつけてきた。

 ねっとりとネバつくその不快な感触が、美貴自身の出した花蜜のものだと思うと、自らの肉体を呪いたくなる。

「では御開帳といくか」

 片桐はうれしそうに笑って、沼田と並んで美貴の背後に立った。

 眼の前のドレッサーには、天井から吊られた裸身が大きく映っている。

「こうして二人で左右から脚を持ち上げれば、鏡にもビデオにも、肝心な部分がはっきりと映るだろう」

「なるほど。さすがは専務です。感服しました」

 沼田が美貴の右脚の膝裏に手を掛けると、片桐も左脚の膝裏に猿臂を伸ばした。

 二人がかりで裸身ごと持ち上げるように、両の美脚を抱え上げてゆく。

「い、いやよっ……こんな格好、いやあぁッ!」

 美貴は脚をばたつかせてあらがった。

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