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牝獣の哭く夜
第9章 淫らな風景
牛乳の海に浮いた
日当たりのいい三角小島
褐色《かちいろ》の羊歯がしげつて
やさしい曲線がふつくらと三つに流れ
島のなかほど おお 美学の中心
びっしりと生えている漆黒の淫毛は、しかし、その下の蠱惑の裂け目で左右に別れると、急激に毛質を細く短くして、尻の谷間に消えていく。
猛々しいともいえる上部の繁茂と対照的に、清楚で淑やかなたたずまい。
ぽってりした肉唇は、色素の沈着がほとんどなく、あわあわと繊毛を生やしたさまは、黒い霞にけぶる雪丘のよう。
淡い褐色の肉ひだも、慎ましいはみ出しかただった。
そして、その中央に刻まれた深い縦長の肉亀裂。
(おお、なんと淫靡な美学の中心よ!)
柔らかく奥深そうな縦溝は、立て続けの愛撫に濡れほころび、その奥の淫蕩な粘膜をわずかに覗かせている。
肉裂の頂点には、まだ皮をかぶったままの肉芽が愛らしく尖る。
(綺麗で、いやらしいよ、美貴さんのオマ×コ……)
劣情のあまり、息が絶えそうだ。