この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
牝獣の哭く夜
第10章 砕け散る矜持



「そろそろ二人ともイキそうだな」

 ホテルの隣の部屋。
 沼田峻一は血走らせた眼でテレビ画面を凝視していた。

 画面の中では片桐の貧相な腰がガクンガクンと動き、それに合わせて美人上司の官能的な尻が淫らに振られている。

(美貴さん……片桐なんかに犯されて、こんなにヨガるなんて)

 沼田の心は嫉妬と幻滅に押しつぶされそうだ。

 片桐の卑劣な提案を美貴が受け入れた時もショックだった。
 あの勝気で負けず嫌いな才媛なら、こんな姦計など一蹴すると思っていたのだ。

 最大の衝撃は、片桐は受け入れたのに、自分は受け入れられなかったことだ。

(そんなに俺が嫌なのかよ)

 イカスミのような、真っ黒な憎悪が沸き起こる。

 こうして片桐との情交を隠し撮りされているとは、思ってもいないだろう。
 カメラは二台あったのだ。
 頭が良さそうでも、肝心なところで詰めが甘い。

「昼間の鼻っ柱の強そうな女とのギャップがソソられるな」

 沼田は恨みのこもった眼で画面の中の蠱惑的な裸身をにらんだ。

 股間に手を伸ばす。
 暴発寸前で拒否されたためか、先っぽが悔し涙に濡れていた。

(でも、片桐専務とは了解済みだ。最後は俺が――)

「お前のペニスを沢村課長に突っ込んでやれ」

 確認するように頷くと、ゆらりと立ち上がった。


/369ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ