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牝獣の哭く夜
第11章 夜景レストラン

 しかし、眼を閉じると、男たちに強要された行為や暴虐の数かずが脳裏に甦る。
 なかなか寝つけなかった。

 女の大事な部分をあんな風に弄ばれ、嬲りものにされたのは、生まれて初めてのことだった。

 これまで美貴が体験した、互いを慈しみ愛し合う行為とは、まるで違う。
 女性の意思も感情も無視した卑劣極まる野蛮な所業。
 なのに、あれほど官能の虜になって、この肉体はどうなってしまったのか。

 淫らな記憶が頭を去らない。
 燻った憎悪と恥辱は、胸や両脚の間に漂い、いまだに身体の芯が火照っている。

 寝苦しくて、何度も寝返りを打つうち、ふと胸の先端が寝間着にこすれた。

「あン……」

 思わず悩ましい声が出た。
 痺れるような甘い電流が乳首から流れ出た。

 胸の尖りに触れてみる。
 自分でも気がつかないうちに、乳首は硬く勃っていた。

(や、やだ……どうしたの、わたし)

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