この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
牝獣の哭く夜
第11章 夜景レストラン
しかし、眼を閉じると、男たちに強要された行為や暴虐の数かずが脳裏に甦る。
なかなか寝つけなかった。
女の大事な部分をあんな風に弄ばれ、嬲りものにされたのは、生まれて初めてのことだった。
これまで美貴が体験した、互いを慈しみ愛し合う行為とは、まるで違う。
女性の意思も感情も無視した卑劣極まる野蛮な所業。
なのに、あれほど官能の虜になって、この肉体はどうなってしまったのか。
淫らな記憶が頭を去らない。
燻った憎悪と恥辱は、胸や両脚の間に漂い、いまだに身体の芯が火照っている。
寝苦しくて、何度も寝返りを打つうち、ふと胸の先端が寝間着にこすれた。
「あン……」
思わず悩ましい声が出た。
痺れるような甘い電流が乳首から流れ出た。
胸の尖りに触れてみる。
自分でも気がつかないうちに、乳首は硬く勃っていた。
(や、やだ……どうしたの、わたし)