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牝獣の哭く夜
第13章 すえたる菊
「やだってば。へんなとこ、嗅がないでっ。変態っ」

 酸っぱいような、芳ばしいような、鼻奥を微妙に刺激する匂いが胸を充たす。

(美貴さんの、あやしい情熱のにほひ……)

 嫌な匂いではない。
 女の体臭と、尻肉に閉じ込められた一日分の汗と脂が交じり合い、蒸されて熟成された妖惑のパフュームだ。

(まだ今日はシャワーを浴びてないよね)

 トイレで用を足した後でシャワーを浴びてなければ、まだその残臭があるはずだ。
 尻の穴から排泄されたものの残り香を嗅ぎ取ろうと、尻肉をさらに押し開いて、鼻先を皺ひだに押しつける。
 蝿のようにぶむぶむと音をたてて、何度も息を吸込んでみる。

 かすかに、ほんのかすかに、便臭を嗅ぎ取れた気がして、沼田は陶酔した。

「沢村課長の尻穴、ちょっと臭いかな。ちゃんとお尻を拭いてます?」

「ひいいッ」

 朔太郎の「すえたる菊」だと思った。
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