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牝獣の哭く夜
第14章 愛しい屹立
 沼田の言葉がそれに追い打ちをかける。

「沢村課長は責任逃れをするような人じゃなかったよね。
 自分の責任はちゃんと自分でとる人だものね」

(そうよ……ずっと責任をもって仕事をしてきたんだから。
 責任逃れなんて、一度もしたことなんかないわ)

 美貴の心を読んだかのように、

「だから、まず自分の仕出かした不始末から眼をそらさずに、きちんと確認することからはじめないと。
 ほら、諏訪部長のいきり立ったモノを見てみなよ」

 再度、美貴のウェーブヘヤを掴んで、沼田が催促する。

 美貴は固く閉じていた眼を開けた。
 おそるおそる、諏訪の方に向ける。
 それでもやっぱり面目なくて、とても顔をまともに見ることはできない。

 美貴の視線は自然とその下半身に向けられた。

 諏訪の脚は椅子の脚部に固定され、少しだけ開いた状態だった。
 両脚のつけ根から引き締まった腹部に向かって、ビンビンに勃起した肉の槍が突き立っていた。
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