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第14章 愛しい屹立

　美貴の懊悩をよそに、沼田は美貴の拘束を解き、後ろから抱きすくめるようにして服を脱がせ始めた。
　ベルトを緩められ、ファスナーが降ろされる。
　スカートが膝へと落ちた。

「客先へのクレーム処理をするときは、誠心誠意、真心を込めなきゃね。
　素っ裸になって、諏訪部長に謝ってもらうよ」

「あっ、あっ……何をするの……駄目っ、駄目だったらっ」

　カットソーを引き剥がされ、黒のハーフカップブラも毟り取られる。
　膝にまとわりつく布地が足枷となって、身動きが封じられたかんじだった。
　上半身を覆うものが何もなくなった状態で、スカートとショーツを剥ぎ取られた。

　髪を掴まれてフットスツールから引き起こされる。

「いやよ……いやあっ」

　美貴は膝立ちになって、四肢を猛烈にくねらせた。

　黒いセパレートストッキングだけとなった裸身は、自分でもあきれるほどにセクシーだ。
　豊乳がたぷたぷ揺れる。

　それでも、諏訪にみじめな裸身をさらしているかと思うと、身悶えをとめられない。