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牝獣の哭く夜
第17章 春深く
ぐちゅっ、ぐちゅっと濡れ音を響かせる秘裂。
天井に向けて伸び上がったナイロン皮膚の双脚。
肉棒のピストン運動に合わせてたぷたぷ揺れる美乳。
沸き立つ性悦で泣きそうな美貌。沼田の視線は目まぐるしく移動する。
隅々まで記憶に収めたおきたかった。
眼で耳で鼻で、愛する女性が絶頂へと昇って行く様を味わいつつ、五本の指を美貴の膣に見立てて、激しくこすり立てる。
「ああっ、もう、もうやめて……はううっ……お願い、もう……」
(なんて、いやらしい声なんだ)
取り澄ました美貌が、あんなに淫らになって。
つま先が反り返っているじゃないか。
ああ、なんて綺麗な足の指だろう。
それを俺なんかに見られて、恥辱だよなあ。
「クリトリスが大きく膨らんでるぜ。スケベな女だ」
「は、恥ずかしい……ああ、恥ずかしい」
美貴さんのクリトリス、どんな風になっているんだろう。
諏訪のペニスに邪魔されて、よく見えないじゃないか。
「あああっ、嫌っ……あんっ、い、いっ……」
今の声、「嫌」ってこと?
「気持ちいい」ってこと?
「イキそう」ってこと?
たぶん、その全部だ。
嫌だっていいながら、すごく気持ちよさそうだもの。