この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
諏訪の目配せで、沼田は恥丘にシェイビングフォームの泡をまぶす。
「ひっ」
フォームが冷たかったのか、美貴の裸身がビクンと跳ねた。
しかし、その後は小さく縮こまって、顔を横に向け、唇を噛みしめている。
下腹部に白い泡が盛られてゆく。
雪原の下生えのように、美貴の恥毛は泡のところどころからわずかにうかがえるだけになった。
「いよいよ、剃毛だ。
ほら、これでツルツルに剃り上げてやるからな」
それは男性用の髭剃りレイザーだった。
諏訪の愛用品である。
「お願い……やめて……剃らないで……」
(そんな泣きそうな声だすなよ。
美貴さんなら、やめなさいッ、って眦に力を込めて拒絶するはずだろ)
雪をかくように、白い泡をレイザーですくってゆく。
なめらかな皮膚の上を、スーッと怜悧な刃がすべり、帯状にきめ細かな雪肌が露わになる。
「ああッ……」
眼を閉じたまま、美貴が喉もとを反らせた。
すばらしい剃り心地だった。
さすがは諏訪が愛用するドイツ製高級品だけのことはある。
剃刀の刃が恥毛を切断するわずかな感触が、官能的ですらあった。
「ひっ」
フォームが冷たかったのか、美貴の裸身がビクンと跳ねた。
しかし、その後は小さく縮こまって、顔を横に向け、唇を噛みしめている。
下腹部に白い泡が盛られてゆく。
雪原の下生えのように、美貴の恥毛は泡のところどころからわずかにうかがえるだけになった。
「いよいよ、剃毛だ。
ほら、これでツルツルに剃り上げてやるからな」
それは男性用の髭剃りレイザーだった。
諏訪の愛用品である。
「お願い……やめて……剃らないで……」
(そんな泣きそうな声だすなよ。
美貴さんなら、やめなさいッ、って眦に力を込めて拒絶するはずだろ)
雪をかくように、白い泡をレイザーですくってゆく。
なめらかな皮膚の上を、スーッと怜悧な刃がすべり、帯状にきめ細かな雪肌が露わになる。
「ああッ……」
眼を閉じたまま、美貴が喉もとを反らせた。
すばらしい剃り心地だった。
さすがは諏訪が愛用するドイツ製高級品だけのことはある。
剃刀の刃が恥毛を切断するわずかな感触が、官能的ですらあった。