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牝獣の哭く夜
第21章 全裸の早朝散歩
 全裸でオフィス街の公園を歩きつつ、無毛の縦割れに蜜液をにじませ、内腿をべっとりと濡らしていたのだ。

 内股気味に歩を進めるたびに、腿と腿の間で粘っこい液がぬるぬるとこすれ、自分がどれほど恥知らずの女か、否応なく知らされる。
 乳房の先端も、内側から生じた熱でじんじんと焼けつくようだ。

(これじゃあ、露出狂と言われてもしょうがないわ)

 今では美貴も、恥ずかしさゆえに、こんなに昂奮しているのだと認めざるをえない。

 遊歩道わきのベンチに人影を認めた。
 心臓がとまるかと思った。

 とっさに樹の陰にしゃがみ、様子をうかがう。

 四十代のサラリーマン風の男だった。
 ベンチにもたれかかって、口を開けていびきをかいている。
 飲みすぎて終電を逃し、公園に泊まったのだろう。

 ベンチの横を通らないと、公園から出られない。
 すでにあたりはかなり明るくなってきていた。

 美貴は裸身をぎゅっと抱きしめ、膝をかがめたまま、そろりそろりとベンチに近づいた。

 生きた心地がしない。
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