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牝獣の哭く夜
第23章 絶頂地獄
 八木原の腰がずんっと動いた。
 硬い肉竿が、一気に喉奥に届く。
 鼻先が、股間の剛毛に埋まった。

 そのまま腰を前後に振って、美貴の口腔を性器がわりに凌辱してくる。

 涎れがたらたらと顎をつたった。
 涙も鼻水も垂れ流しだ。

「あぐっ……んんうっ……んっ、うぐううっ」

 頭を押さえられて、吐き出そうにも吐き出せない。
 息もままならず、両手で八木原の腰をたたいて悶えた。

 その手を、山崎に掴まれた。

「課長、僕も忘れないでくださいよ。
 部下の面倒を見るのは、上司の勤めでしょう」

 右手に若々しいペニスを押しつけてくる。
 無理やり、握らされた。

(やだっ……山崎くんの、握ってる……ああ、熱くて硬いわ)
 脳裏に青年の爽やかな笑顔が明滅する。
 若い怒張はドクンドクンと、熱をもって脈動していた。
 手のひらが火傷しそうだ。

「こっちも忘れてもらっちゃ困るぜ。
 俺だって、部下なんだからよ」

 左手は沼田の肉棒を握らされた。

(こんな、穢いもの……)

 こちらは汚物にでも触るような思いだった。
 しかも小さくてふにゃマラだ。
 握りつぶしてやりたかった。


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