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第25章 牝獣の哭く夜

　諏訪の肉棒が、身体の中心を貫いて荒々しく抽送される。
　蕩けそうな快美が湧き出し、翻弄される。

　たしかにその恍惚は、これまでの人生で味わったことのない、深く激しいものだった。

　しかし、考えてみれば、諏訪は甘やかされて育っただけのワガママ坊やだった。
　女をとっ替えひっ替えするのが趣味の、自分勝手な駄々っ子である。

　こうして離れて観察すると、その卑小さがよく分かる。
　さっきまでの狂乱が嘘のように、心は急速に冷めていく。

　三人の男たちは、輪をかけてつまらない。

　片桐は好色な腰ぎんちゃくだ。
　八木原や山崎にいたっては、機を見るのに敏な小心者にすぎない。
　こんな奴らにいくら犯されても、たとえ悦楽に狂わされても、美貴の女性としての価値が下がるはずがない。