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牝獣の哭く夜
第25章 牝獣の哭く夜
「む……な、なんだ!?」

 諏訪が眼を剥いた。
 秘裂を侵す怒張の動きに戸惑いが生じる。

 大きな波が近づいてくる気配がした。

 遠く響く官能の海鳴りは、瞬くうちに間近に迫る。
 いつものエクスタシーとは規模が違う。

 その波の大きさの予感に、美貴は震えあがった。
 いくら噛みしめても、ガチガチと歯の根が合わぬ。
 いやらしい、淫らな、卑猥な、淫蕩な波が押し寄せる。

 これまでとは比べ物にならない大波が、ふしだらな身体と清澄な心を襲った。

(イッちゃうッ!
 はあああ、イッちゃうううううッ!)

 男の首っ玉にぎゅっとしがみつく。
 しがみついていないと、恍惚の津波にこの世からさらわれてしまいそうだ。

「ぬおおッ、すすすすげえッ!」

 膣内で肉棒が爆ぜるのを感じた。
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