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牝獣の哭く夜
第25章 牝獣の哭く夜
(あああン、死ぬッ! 死んじゃうううッ!)
沼田の肉が身体の中に入ってきた瞬間、美貴は悦虐の怒涛にさらわれた。
波の大きさ、激しさは、想像を絶した。
身も心も波に呑み込まれ、翻弄される。
心が、魂が、もみくちゃにされた。
諏訪に比べればあまりに貧弱なその肉から、信じられないほどの悦楽を得る。
ろくに奥まで届かない肉棒。
鳥肌が立つほど穢らわしく、愛しい。
ありったけの嫌悪をこめて、その卑肉を味わった。
「いやあっ、触らないでぇっ!」
男たちの精液まみれとなった貌も胸も、蛞蝓のような舌で舐められた。
沼田が触れる肌が、どこもかしこも、悪寒と快感でぞくぞくする。
首筋が、腋窩が、乳首が、わき腹が、耐えがたい虫酸と恍惚にざわめく。
ぐじゅりぶ、ぬちゃりぷ、ねちょべちょり。
舌が這う音、肉がこすれる音。
身体中を舐められて、臭い唾液に吐きそうだ。