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牝獣の哭く夜
第4章 脱がされて
「オシッコを漏らしそうなのか?」
「そうよ。漏れそうなの……ああ、もう我慢できない」
教養ある女性のものとは思えない台詞が口をつく。
さっきまでの沼田を罵倒していた様相はすでになく、生理的欲求に身を焦がす哀れな俘囚となっていた。
「困ったなあ。そうは言っても、拘束を解いたとたん、逃げ出されたんじゃあ、これまでの苦労が水の泡だしなあ」
「逃げないから。トイレからもどったら、好きにしていいから」
「ほんとか。信用できないよなあ」
「ほんとよ。約束する。沼田さんの言うことを聞くわ。だから早くはずしてよう」
語尾が舌っ足らずに伸びた。
「まあ、ここで漏らされても後始末が大変だしなあ。いい大人がおねしょしたみたいで、ホテルに言い訳できないよね」
沼田は美貴を楽しげに見ながら、
「じゃあ、こうしよう。課長がその凛々しいお口で俺をイカしてくれたら、トイレに行かせてやるよ」