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牝獣の哭く夜
第6章 新たな陵辱者
「犯すなら、さっさと犯しなさいっ。女性をいたぶって悦んでいるなんて、最低の男ね」

「いかにも、最低の男だよ、俺は。そんな最低の男に弄ばれる沢村課長は、本当にお気の毒だよなあ」

 沼田は片方の腕輪の留め金具に天井からのロープを繋いだ。

 ロープを引き絞り、美貴の腕がある程度上がった状態で固定する。

 後ろ手のまま上に引かれ、尻を後ろに突き出した前傾スタイルにならざるをえない。
 肩の痛みで身悶えると、美乳が重たげに揺れた。

 沼田は美貴の手首を太い指で鷲掴みにした。
 手首の革ベルトを繋いでいたリングを外し、腕を無理やり身体の前まで持ってこさせる。

 蒼ざめるほどの力だった。

 抵抗するひまもなく、美貴の両腕は再び拘束されてしまった。
 そのまま手早くロープが引かれる。

 腋の下がさらされ、腰が伸ばされ、すらりと長い脚の踵が上がっても、なおもロープは引かれていく。

 ストッキングのつま先がかろうじて床にとどくあたりで、ロープは止まった。

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