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牝獣の哭く夜
第6章 新たな陵辱者
「沼田さんっ。どうして、こんなところに片桐専務を呼んだの? どういうつもりなのよッ!?」
頭が混乱して、無意味な罵り声を上げることしかできない。
「頭の鋭い沢村課長さまが、そんなこともわからないんですか? 俺がこんなことをしてるのは、片桐専務に頼まれたからだよ」
「え、えええッ?」
「俺、片桐専務と取引したんだ。沢村課長と一夜を過ごせるように設定するから、東亜設計事務所に転職させてもらう。なかなかの好条件だろ」
「な、なにを言ってるの?」
「クリエイティブ・ビューでいくら頑張っても、あんたがいたんじゃ、先が見えてるからね。その点、東亜設計じゃあ課長待遇で迎えてくれる。給料だって、まるで違う。こんな好条件を呑まない馬鹿はいないって」
あきれた言い草だった。
自分の能力のなさを棚に上げて、女を差し出すことを条件に、一流企業へ移籍を目論んでいるらしい。
「いやあ、沢村課長には一度、夜通しでおつき合い願いたいと思って、沼田君に仲を取りもってもらったんだけどね。まあ、東亜も沼田君の才能には前から眼をつけていたから、悪い話じゃない。今夜は楽しみだよ」
こんな非道な条件を持ちかける方も持ちかける方なら、受ける方も受ける方だ。
頭が混乱して、無意味な罵り声を上げることしかできない。
「頭の鋭い沢村課長さまが、そんなこともわからないんですか? 俺がこんなことをしてるのは、片桐専務に頼まれたからだよ」
「え、えええッ?」
「俺、片桐専務と取引したんだ。沢村課長と一夜を過ごせるように設定するから、東亜設計事務所に転職させてもらう。なかなかの好条件だろ」
「な、なにを言ってるの?」
「クリエイティブ・ビューでいくら頑張っても、あんたがいたんじゃ、先が見えてるからね。その点、東亜設計じゃあ課長待遇で迎えてくれる。給料だって、まるで違う。こんな好条件を呑まない馬鹿はいないって」
あきれた言い草だった。
自分の能力のなさを棚に上げて、女を差し出すことを条件に、一流企業へ移籍を目論んでいるらしい。
「いやあ、沢村課長には一度、夜通しでおつき合い願いたいと思って、沼田君に仲を取りもってもらったんだけどね。まあ、東亜も沼田君の才能には前から眼をつけていたから、悪い話じゃない。今夜は楽しみだよ」
こんな非道な条件を持ちかける方も持ちかける方なら、受ける方も受ける方だ。