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官能書道/筆づかい
第2章 優筆
 チーズのような甘酸っぱい醗酵臭と共に、鼻の奥をツンと刺す刺激臭があたりに漂う。

(涼子さん、発情している……)

 それは男を誘うような、牝の発情臭だった。

 眼を凝らすと、肉唇の間からのぞく媚肉も、にじみ出る欲情液でぬめぬめと濡れ光っている。

(自分でオマ×コを開いて、恥ずかしさに発情しているんだ)

 涼子の貌を見ると、首筋まで真っ赤に火照らせて、眼を閉じたまま、唇を噛みしめている。

 その表情の悩ましさに、鹿島の頭にカーッと血が昇った。

「ほらぁ、もっとちゃんと見せんかっ!」

 歯を剥いて叫ぶと、膝に手を掛けて、思いっきり左右に開いてやった。

「ひっ……いやあっ!」

 涼子はソプラノの叫び声を上げる。

 たまらず、股間にやっていた両手で貌を覆い、激しくいやいやをした。
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