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第3章 穂先

　涼子はうっすらと眼を閉じ、眉間にかすかな皺を寄せた。
　朱唇が半開きになって、熱い吐息を漏らす。

　指先の動きは止まらない。

　しばらく中指の先で乳首を転がすように刺激していたが、やがて親指と中指で乳首をつまんで、くにくにと揉みだした。
　いつの間にか、紅く瑞々しく尖って、茱萸の実のようだった。

　細腰がくねり、両腿が切なげに擦り合わされる。

　やがて、胸を揉んでいた右手が、おずおずと下に降りてくる。

　ぴったり合わせたままの脚の間に、指先が潜り込んだ。

「あン……」

　ビクンと、涼子はベッドの上で背をそらせた。
　胸のふくらみが突き出て、ふるふると揺れる。