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官能書道/筆づかい
第3章 穂先
 長い美脚をX字にクロスさせて、股の間に右手をきつく挟む。
 膝が少しだけ浮いた。

 両腿の間に隠された右手が、しきりに蠢いている。
 同時に、左手は左右の乳房を交互に愛撫する。
 乳首はもう硬く勃起していた。

「くぅン……ふぅン……あッ、ああン……」

 縦長の鼻孔がひくひくと拡がり、悩ましい喘ぎ声が洩れる。

 股間で蠢く指の動きが、次第に早くなる。

 濡れた肉がこすられる、くちゅくちゅという音がして、先ほど涼子の股間で嗅いだ発情の牝臭が、今やはっきりと、部屋中に漂っていた。
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