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官能書道/筆づかい
第3章 穂先
 シャープな顎を天井に向け、背を反らせたまま腰を上下にうねらせる姿は、この上なく官能的だ。

 にもかかわらず、気品ある美しさは損なわれていない。

(すばらしい……)

 予想以上の色香に、鹿島は息をのんだ。

 欲情に血走った眼をベッドの上に向けたまま、裸になってゆく。

 トランクスを脱ぐと、これまで布に押さえつけられて苦しがっていたペニスが、解放感に身震いして天を突いた。

 鹿島が近づいてくる気配に、涼子は閉じていた眼を開けた。

「ひっ……」

 艶めかしい唇から、悲鳴のような声がもれる。
 男の股間にそそり立つシンボルを眼にして、思わず怯んだのだろう。

 あわてて、赧らんだ美貌を逸らせた。
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