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官能書道/筆づかい
第4章 揮毫
悦の字の旁《つくり》は本来、「兌」
――つまり「八」に「兄」だ。
「兄」は祝詞を入れる容器を頭に乗せた人の形。
そこに神気が降ることを、アンテナのような「八」で表しているのだ。
それに心情を示すリッシン偏をつけた「悦」の字は、すなわち神に乗り移られて忘我の境地に達した心の状態を指している。
その文字を、涼子が裸身全体で表現していた。
「馬鹿にしていた女体書道の作品に、自分がなった気分はどうだ。
すばらしい出来栄えだろう?」
「いやあっ、こんなのいやああっ!」
――つまり「八」に「兄」だ。
「兄」は祝詞を入れる容器を頭に乗せた人の形。
そこに神気が降ることを、アンテナのような「八」で表しているのだ。
それに心情を示すリッシン偏をつけた「悦」の字は、すなわち神に乗り移られて忘我の境地に達した心の状態を指している。
その文字を、涼子が裸身全体で表現していた。
「馬鹿にしていた女体書道の作品に、自分がなった気分はどうだ。
すばらしい出来栄えだろう?」
「いやあっ、こんなのいやああっ!」