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官能書道/筆づかい
第4章 揮毫
「僕の肉の筆づかいはどうだ?
きみのねばり汁をたっぷりと含んで、もう一文字書けそうなほどだ」
薄紅色に染まった肌が、さらに紅くなる。
涼子のあえぎ声が次第に高く、切羽詰まったものに変化した。
「あンっ、はあンっ……ゆるして……も、もう、ゆるして……」
「許さない。僕の想いを裏切るような真似をして」
「……う、裏切ったのはあなたです」
涼子は切なそうに言った。
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