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秘メゴト
第2章 ○○する、される

柿元 肇…ブサイクでは無いしそこそこカッコイイ。

ガチガチに勉強漬けされた皆より、話しやすいしクラスを明るい方へともっていってくれる、ムードメーカー的な存在でもある。

密かに好きになっちゃう女の子がいても、おかしくない。

実際、伊都の仲良くしてる友達が柿元の事を好きだと言っていた。

そんな柿元が伊都の前で、顔を赤らめながら言い淀んでいる。

女の子に向かって『痴漢されてた?』なんて、なかなか聞けないだろう。


「……さっき見てたでしょ?」


「古坂さん、やっぱり…」


物凄く、気の毒そうな顔をされ伊都は若干ムッとした。


「俺、助けようと思ったけど古坂さんの所まで行けなくて…大丈夫か?」


「ご心配ありがとう。でも、いらない心配かな。あの人、知り合いだから」


「えっ!?」


「そういうことして、楽しんでたの」


ふっと軽く笑みを浮かべ、柿元を置いて伊都は歩き出す。

当然、柿元は慌てて伊都の後を着いて来た。


「ど、どういうことなんだよ、古坂さん!」


「……知りたいの?」


足を止め、自分を見上げる伊都に柿元の喉がゴクリと鳴った。


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