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秘メゴト
第2章 ○○する、される

じっと見つめられ、疚しい気持ちの現れなのか視線を反らしゆっくりと頷いた。


「正直だね。嫌いじゃないな…放課後、教えてあげる」


約束よ、と言う代わりに柿元の指に自分の指を絡めギュッと力を込めた。

緊張のせいなのか手が冷たい。

なのに、汗ばんだ掌からドキドキ感が伝わるようで、掌から心臓の音が聞こえてきそうだ。


「誰も来ない場所、考えておいて…あ、屋上は嫌だな」


甘えるように上目遣いで柿元にお願いすると、分かりやすく動揺する。

伊都はそんな反応を
楽しむようになってきていた。


「わ、分かっ…た」


性への欲求は正直だ。

柿元は、伊都の誘いに放課後といわず今直ぐにでもどうにかしたい気分になっていた。

伊都と話している間中、勃ち上がった自分自身にずっと困惑し抑えるのに精一杯だ。


「じゃあ、先に行くね……それ、処理してきた方がいいよ」


伊都は柿元の股間を指差すと笑顔で手を振り、改札へと向かった。


「……バレてんのかよ」


柿元はやりきれない気持ちになったが、伊都が居なくなった今遠慮なくトイレへと向かった。


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