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秘メゴト
第3章 変わりゆく日々
「あ…伊都っ!」
顔を寄せ、あと少しでキス…出来るはずだったが伊都は顔を引きそれをさせない。
「キス、させて」
「駄目。私も柿元君もイキそうだよね…だけど、これでおしまい。この続きしたければ、教室に戻ること。後で、ゆっくりたくさん、しよ?ね?」
甘えるようにお願いされては、柿元も無理強い
出来ない。
じんじんと熱く疼いている下半身の自分が可哀想に思ったが、愛しい『彼女』の言うことは聞いておきたい。
「あんなに弄られりゃ、したくなる。伊都は意地悪だな 」
「ふふっ、ごめんね。私も嫌いじゃないから…皆にああだこうだ言われるの、めんどくさいし…楽しむなら、二人だけでいいでしょ?」
二人だけ…という言葉に柿元は酷く、ときめいた。
伊都と特別な関係になったんだと実感する。
それから二人は急いで身なりを整え
教室に戻った。
その後暫くはからかいの対象になったが、公認されたことで二人でいることが自然になり、公開告白は意外に良い方向へと転がったようだ。
(勇史君、何て言うかな…)
彼氏が出来たのに何だかモヤモヤする。
放課後が近付き、勇史の事が気になって仕方ない。
「そっか……勇史君ともうしちゃいけないんだっけ」
そう思ったら、無性に勇史に会いたくなり授業が終わると教室を飛び出していた。
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