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two roses & a lily
第6章 出会い


「確かにsexによって命が生まれるかもしれないけれど、そこには父と母の愛があってのことよ。」

「メアリー、俺には父親はいないよ。母親と妹と3人で生活していた。父親が誰か知らないし、妹が生まれる前後にも父親はいなかった。俺と妹の父親が同じかすらわからないがな。

でも母親がsexしたから俺達が存在するわけで、そこに愛があるなんてわからないよ。」

「ジョン、愛は男女の間にだけあるものじゃないわ。」

「そんなの知ってるよ。男同士、女同士だってsexできる。
施設の、孤児院の牧師がsexを教えてくれた。バイトしてsexして生活してきたけど、金を稼ぐ方法を教えてくれたんだ。
たまたま、母親と同じ酒場でバイトしていたんだが、母親もsexして生計を立てていた。客が教えてくれたよ。
母親は酔うと避妊するのが面倒でねだるから、それで俺達を妊娠したって。 」

なんという生い立ちなんだ。僕はジョンの話に何も言えなくなってしまった。

「ジョン、私が言いたかったのは、愛は男女間のものだけじゃなくて、sexだけじゃなくて、親子とか、兄弟、家族でもあるってことを話したかったんだけど。」

「やっぱり愛はわからないな。ジュエル、母親がね、可愛い息子とか宝物とか愛してるって言ってたことはあったよ。
でも、何も言わず俺達を置いて街を出たんだ。男と一緒に、、
それで俺達は施設に入れられた。」

さすがにメアリーもしばらく黙ってしまったが、また口を開く。

「じゃあ、兄弟愛はわかるでしょう?妹さんを愛していたでしょう?可愛いとか大切とか愛しいって気持ちはあったでしょう?」

「ジョアンナは可愛いかった。
いつも本を読むと、お姫様のところに王子様が来るって信じてて。
でも、でも、最後の手紙には、俺が王子様だって、兄弟は結婚できないって教えていたのに、
俺と一緒に居られるだけで幸せだって、、」

ジョンの様子がオカシクなり始め、涙しながら俯いて両拳を机に押し付ける。

メアリーも異変に気付き、僕に視線を送ってきた。

「なのに、俺は、牧師様とのsexに溺れてて、そんなジョアンナの気持ちすらわからなかったんだ。
ジョアンナを殺したのは、俺なんだぁぁあ。 」

拳を机に叩きつけてジョンが叫ぶ。


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