この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
two roses & a lily
第3章 クリスマス


「ジョアンナ?お兄ちゃんは王子さまにはなれないよ。結婚できないんだから…
早く良くなって、また本を読んであげるよ。」


「ありがとう…お兄ちゃん…」

ジョアンナは涙を拭って、ニッコリととびきりの笑顔になって瞼を閉じた。

「ジョアンナ?ありがとうってなんだよ。まだ願い事叶えてないだろ?」

瞼を閉じたタイミングが不自然で声をかけたが、ジョアンナが起きることはなかった。

「ジョアンナ?ジョアンナ?」

ジョアンナの体を揺さぶる俺を、後ろからシスターが抱き締める。

「ジョン…やめて…今、お医者さんを呼ぶから…」

「なんで?なんで目を覚ましたのに、今、呼ぶんだよ。ジョアンナ?ジョアンナ?お兄ちゃんはここにいるよ?」

「誰か…誰か…手伝って…」


そこからの記憶は曖昧で…気づけば、ジョアンナの弔いのミサに参列していた。


ジョアンナの写真なんていつ撮られていたんだろう。
皆が白い薔薇を持って棺に歩いていく。

「ジョン…あなたが最後よ。」

シスターに背中を押されて棺に向かう。

「ジョアンナ?点滴外れたのに何で寝てるんだよ。お兄ちゃんが本を読んであげるよ。」



/126ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ