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two roses & a lily
第6章 出会い
「ただいま。」
「お帰りなさいボブ。ジョンはどうだった?」
「練習は上手くいったんだけど…」
「何か問題が沢山ありそうね。食事を済ませてゆっくり話しましょ?」
「うん、その方がいいな。」
メアリーは本当に良くできた女性だと思う。
同居を許可された時点で、結婚の約束をしていたけれど、実際は妻のように気遣ってくれる。
家事はもちろんのこと、こうやって僕の様子を察知し、適切な対応をしてくれる。
メアリーなしの人生など考えられない。
もし失ったら…
ジョンの錯乱を思い出す。そして、メアリーが居なくなった時の自分を想像してジョンの心境を考えた。
「そのさ、練習に付き合ったお礼にsexしようって言われたんだ。」
「好かれちゃったってこと?」
「いや、違うんだ。愛する人とsexはするものだと話したら、驚いていたんだ。
それに友達もいないって…」
「sexはお礼?おかしな感覚だけど…
それは彼がそういう環境で育てられたからかもしれないわね。」
「つまり?」
「性的虐待とか、sexを強要されるとか、生きる手段としてsexしてきたとか…」