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地獄
第24章 種付け
 昨日、今日と坂本の虐めをたっぷりと味わっていた奈緒子。それはどこか白けていて、それでいて熱くなる。しかし今の奈緒子にはそんな余裕はない。
 これまでで最大の恐怖が女を襲っていた。
 

 尻肉にスタンガンを当てる。尻には二回目でトータルで三回の放電をされた。
 奈緒子の身体が激しく揺れる。
 時間はほんの数秒間、しかしされど数秒間。
 

「いいなあ。この虐めはレギュラーに昇格だな」


 坂本が唸りながら、スタンガンを見る。
 電源を入れてバチバチと放電させ、奈緒子に見せつける。奈緒子は心の底から怯えていた。
 地面にある片脚がプルプルと震えている。
 精神的に追い込んでいく。
 猿轡は臭く汚い味がしていたが、今はそれどころではない。
 全てをスタンガンに持っていかれた。


 坂本が猿轡を外す。
 ブリーフの洗濯具合を見て、奈緒子を睨む。


「それが怖いです。止めて下さい」
「思いのほか、洗えてないな」
「マジで怖いです! あの答を言いますだから……」


 奈緒子が怯えて言葉にした。
 しかし坂本は平然として、奈緒子の腹にスタンガンを置く。
 

「静電気より少し電流が弱いのになっている。このスタンガンだが……」


 坂本が放電させる。
 

「ぎゃ!」


 奈緒子が腹の底から叫び声を上げる。
 身体は又しても、跳ね上がった。


「これは調教するには持ってこいだな、身体に傷はつかない。それでいて威力抜群……答を言います? 先ずは嘘をついた謝罪、次に丁寧な言葉使い、最後にお伺い。この三つがない! ここまで言わないとわからんのか? エロ女! いいか、これからは俺の意図をよく読んで何を求めているのかを、本気で考えろ! わかったか?」


 坂本の目は鋭い刃のようだ。
 それを奈緒子の心に切りつける。そして滅多刺しにする。女は怯えるしかない。
 刃で切りつけ、滅多刺しにした心……そこに恐怖の種を蒔く。今はその土を耕している。そして、男がいろいろな肥料を与え始めた。


 
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