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地獄
第4章 撮影
 奈緒子は目隠しされながら、為されるがままであった。
 抵抗したいが何故だか勇気が起きない。痛い思いをすることはわかっていた。
 だからしない。
 口にある猿轡は、いまだに塩辛い。さらに臭く香ばしい匂いもいまだに鼻腔を擽る。
 目隠しが不安と恐怖を倍増させる。この先にとてつもない恥辱があることを心に植え付ける。


「さて、そろそろ目隠しを外してやろう」



 坂本の図太い声を奈緒子の耳にいれやる。そしてアイマスクを外した。
 そこには椅子に縛られ身動き取れず、両膝をしっかり縛られデカイ胸を曝け出して段々になっている腹
……それら全てを大きな鏡が写していた。


「う! うー! ぐうー!」


 奈緒子が身体を捩りながら抵抗する。しかしそれは全く意味がない。


「さて、皆さん、これからがメインイベント! このデカイ胸、白い肌、ゆる腹、こんな奴隷のアソコを見てやろと思う。このデカイパンティの下にはどんな世界があるのか」


 坂本がそういいながら、ビデオカメラを一台手にした。
 奈緒子の股間の真近くに置くと、鏡の角度を調節する。パンティを剥ぎ取る一部始終を見せるためである。


 奈緒子は猿轡から、「うー! うー!」唸り声を上げている。
 恐らくは、やめてー! と言っているのだ。
 しかし無情にもそれは伝わらない。


「そろそろ、メインイベントに入ります。皆さん、よろしいか?」



 覆面を少し直しながら坂本がはじめることを言った。一度深呼吸をする。そして奈緒子に恥辱を与えてやる。


 生まれたままの姿と言う恥辱を……。



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