この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
地獄
第40章 日菜子
坂本はパソコンの前で、サイトを開いていた。
サイト名は、「天国」とあった。
ピンク色が主体のどこか垢抜けたサイトで、どうやら性目的の場所であることは間違い。
画面の左端にログイン者のハンドル名がある。
この場合は坂本がそれにあたり、サイトでの名前は「獣(ビースト)」とあった。
「終わったわよ! 全く!」
女の呆れた声がする。
その声の主は、先ほど奈緒子と擦れ違った高橋だった。
「日菜子、ご苦労!」
坂本が言う。
日菜子は高橋の名前で、男はそれで呼んだ。
「漠(バク)様、なんで私が他の女の後始末をするの?」
日菜子がムッとしながら、坂本を見た。
下唇を噛みふてくされた顔が、大人の可愛さを醸し出す。
「また一人襲って! もう! 漠様!」
日菜子が「漠様」を連呼する。
坂本は日菜子には、「漠様」と呼ばれているようだ。
「汚臭愛を、くれてやった」
パソコンを弄りながら、漠が言った。
ここでは坂本より、漠が良さそうでだ、
そんは雰囲気を二人が創っていた。
「またあ、これで三代目?」
日菜子が呆れている。
「そうだな、初代!」
漠がこっち来いと、手招きをしている。
日菜子がムスッとしながら、漠の横に座り身体を寄せてきた。
「奈緒子は昔の日菜子に似ていた。いい女だ。だからこのマンションに住まわた」
「自分の玩具にするためよね! 日菜子みたいにぃ」
「あははっ」
漠が日菜子を抱くと、キスをした。
二人の舌がもつれ、鬼ごっこをして楽しんでいる。
「本当に年取らない怪物」
いきなり日菜子が唇を外し、ニタリと笑う。
漠がワッハハと大笑いで、日菜子を見ていた。
サイト名は、「天国」とあった。
ピンク色が主体のどこか垢抜けたサイトで、どうやら性目的の場所であることは間違い。
画面の左端にログイン者のハンドル名がある。
この場合は坂本がそれにあたり、サイトでの名前は「獣(ビースト)」とあった。
「終わったわよ! 全く!」
女の呆れた声がする。
その声の主は、先ほど奈緒子と擦れ違った高橋だった。
「日菜子、ご苦労!」
坂本が言う。
日菜子は高橋の名前で、男はそれで呼んだ。
「漠(バク)様、なんで私が他の女の後始末をするの?」
日菜子がムッとしながら、坂本を見た。
下唇を噛みふてくされた顔が、大人の可愛さを醸し出す。
「また一人襲って! もう! 漠様!」
日菜子が「漠様」を連呼する。
坂本は日菜子には、「漠様」と呼ばれているようだ。
「汚臭愛を、くれてやった」
パソコンを弄りながら、漠が言った。
ここでは坂本より、漠が良さそうでだ、
そんは雰囲気を二人が創っていた。
「またあ、これで三代目?」
日菜子が呆れている。
「そうだな、初代!」
漠がこっち来いと、手招きをしている。
日菜子がムスッとしながら、漠の横に座り身体を寄せてきた。
「奈緒子は昔の日菜子に似ていた。いい女だ。だからこのマンションに住まわた」
「自分の玩具にするためよね! 日菜子みたいにぃ」
「あははっ」
漠が日菜子を抱くと、キスをした。
二人の舌がもつれ、鬼ごっこをして楽しんでいる。
「本当に年取らない怪物」
いきなり日菜子が唇を外し、ニタリと笑う。
漠がワッハハと大笑いで、日菜子を見ていた。