この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地獄
第6章 序章
 椅子の座高はやや高い。それでいて安定感は抜群だった。
 坂本が部屋に持ってきたコイツは頑丈だ。


 部屋は広く造られている。元々は屋内駐車場でクルマ数台停められる場所であったが、誰かがアレンジして管理人室を造った。駐車場入口は完全封鎖され、壁を付け足された。そしてコンクリートを剥がしオフィスビルのフロアーのように造り替え、そこに坂本はベッドやその他諸々を持ち込み住んでいた。
 

 駐車場をなくしたのは利用者が少ないこと、耐震性向上のためでもあった。元々耐震性は十分にクリアしていたが、念には念を……だったかは定かではない。
 リフォームした本人に聞きたいが、誰がしたかはわからない。
 ただ一つ言えるのは、隔離された場所に見える。
 

 そんな場所に奈緒子が、いる。
 隔離されて坂本と二人きりだった。


 坂本が奈緒子の裂け目を魅(み)る。
 見るのではなく、魅ていた。
 密林が伸びて目指す場所に裂け目がある。いまは塞がれている。黒い一本の線があるだけだった。まさに秘境だった。


「奥さんの、裂け目、黒いよ。初心(ウブ)ではないんだな」


 坂本が片手で胸を揉み捲りながら言った。その間も女が臭く鼻腔を突く。奈緒子は恐怖に震え、恥辱に耐えていた。涙はいまだに枯れず、ポロポロとこめかみを伝わり落ちた。


 奈緒子の胸を揉む手が不意に外れた。坂本が軽く割れ目にキスをする。そして両手親指で裂け目を撫で始めた。


「奥さん、聞いていい?」
「……」
「黙秘かい? 仕方ないな、今日は許してあげる。でも帰るの遅くなるよ、場合によっては帰れない。家族が捜しに来て、この淫らな状態を見ら……おそらく……」


 坂本が近くにあったビデオカメラで、割れ目のアップを撮影し停止させる。股から顔を上げ奈緒子の顔を確かめる。


 奈緒子が目を開けると目線が合う。すると坂本がとっさに割れ目が映るビデオカメラを見せる。


「いやあー」


 奈緒子が再び天を仰いだ。





 


 
 
/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ