この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地獄
第16章 141
 子供逹の写真は切り抜かれ、奈緒子といっしょに笑っていた。
 これは奈緒子の寝室にあった写真で、桜が満開の時の写真だった。
 それを、こともあろうに! 奈緒子の141度の替わりに使用していた。


「どうして、それが!」


 目をひん向き、奈緒子が見る。
 信じられない! その目が、驚きを語る。


 坂本が奈緒子の部屋行き、シャワーを修理したのは一週間前くらい。
 しかしそのとき、寝室には入って来ていない。なのに何故? 


「これだ」


 坂本がデジタルカメラ見せた


「それは」
「旦那からもらった。壊れているから……そんな理由でな。俺は勿体ないから、修理すると言って引かなかったが……つまり全てが俺の物だ。中の記録もな!」


 坂本がそう言うと、パソコンのコードを外し奈緒子に見せた。
 奈緒子の顔が急激に青ざめていく。
 そこには旦那の、奈緒子の、子供達の、今までの記憶がたくさんあった。


「奧さんの恥ずかしい姿に、これらをボカシにしてネット内に流す。奧さんはおろか、家族が終わる」


 坂本が無機質に言い放つ。
 それは奈緒子の心を捉え、どんどん血の気が引いていった。
 坂本が初めて奈緒子の捉えた心は、破壊力抜群な恐怖と絶望だった。


「ボカシを入れた方が、奧さんは終わりそうだな」


 坂本が笑う。
 その顔はまるで鬼畜! そのものだった。




 



/203ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ