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地獄
第20章 母として妻として
 夜、子供達は風呂から上がり寝息を立ている。
 夕方は、お手製のカレーだった。早い時間で作れ子供達も大好物である。本来はもう少し手の込んだものを作りたかったが、坂本との時間で無理だった。
 洗い物を終わらすと、夫のカレー味に変える。そして風呂に行くのだが……その前にスマホが鳴る。


 メールが入った。
 真っ青な顔でそれを開く。


 
 奧さん、開いてくれたか。
 明日は紙にあった時間で来い。
 この時間だ。
 たっぷり、可愛がる。

 短い動画だが送る。
 よく見ておけ。

 

 案の定、坂本からのメールだった。
 動画は真っ暗になっていて、加工されているようだ。バーはほんの数分、すぐに見れそうだが……。
 奈緒子は見ないつもりでいた。
 しかし見なかったら後が怖いと、頭を過ぎる。
 恐る恐る、再生をする。


「あん、あん!」


 奈緒子の割れ目を貪る坂本が映る。
 クンニの真っ最中のもので、身体が痙攣している。すると場面が変わり徴と密穴のアップが映り、激しい嵌め外しをしていた。そして菊門に徴を突っ込まれ腰使いをライトで照らされながら、密穴を開いて見せる。
 短い動画だが手の込んだモノで、しっかりと作られていた。
 

「いや!」


 奈緒子は悲鳴を上げ、ハッと我に帰り寝室を見た。
 ドアを開き子供達の寝顔を見て、起きてはいないと胸をなで下ろす。
 

 明日もこれが……つづくの?


 奈緒子は身体を震わせながら、顔を抑えた。
 声にしないで涙を流し、これからを考える。顔から手を外すと風呂場に目が行く。


「私、身体洗ってない!」


 今になり気づき、風呂場を目指す。
 たくさん汚された身体を綺麗にしないと! そんな思いだった。


 

 


 


 
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