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どこか壊れている
第1章 存在意義
自分が中学生の時、両親は離婚した。私と母を残して去っていった父もまた外科医であったことが脳裏をかすめる。

その後、約束通り男の乳首をいじめた。最初はかすかに吐息を漏らしていただけだったが、たった十分もしないうちに男の威厳は崩れ去っていった。

「ねえ、そんなにここ気持ちいいの。」
「はい、気持ちいいです。」
「智さん、女の子みたいにアヘアヘ言ってはずかしくないのかしら。」
「恥ずかしいです。でも気持ち良くて。」
「いいわ。私の前では無理しなくていいの。ありのままの智さんを見せて。」
「はい、ありがとうございます。」

どうしてこんな精神の弱さで、派手に刺青なんて入れているのかおかしくなる。だらしなく乳首だけで感じている滑稽なオス。そう一度思ってしまったら、どこまでもこの忌まわしいこの生き物を辱めたくなってくる。

「ねえ智さん。おパンツの中苦しそうね。」
「はい。我慢できなくて。」
「我慢?乳首いじいじされて、発情しちゃったってことでいいのかしら?」
「そうです。。」
「でも私、下半身まで気持ち良くしてあげるなんて言ってないですよ。我慢してくださいね。」
「あかりさん、そんなの無理です。。」
「まあ、私の気が変わるかはわからないけど、一生懸命お願いできたら考えてあげないこともないですよ。」

そう言って、男の目に優しく微笑みかけた。
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